1人でもふもふ

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秒速5センチメートル感想


 
この前やっと深海誠監督の「秒速5センチメートル」を観たのでその感想を。

 ハッとするほど美しい風景描写。この監督の一番得意とするトコでしょうね。桜並木、雪の中の駅、夕日の海岸等感情を揺さぶる程綺麗でその場に居る錯覚を受ける程。
 登場人物が極端に少ない。本当に語らせたい事を語らせている感じがします。言葉少ない分、色んな感情が自分の中に流れ込んでくる感覚。
 精細な風景描写や少ない登場人物と台詞に日本文化の一端を感じさせるんですよねこの監督の作風って。

 この作品は短編3部作になっていて、1話「桜花抄」2話「コスモナウト」3話「秒速5センチメートル」。
 ぶっちゃけ主人公「貴樹」が昔の初恋の人「明里」を大人になっても忘れられないで引きずりまくる過程を詩的描写で描いているアニメなんですが、何か自分の10代の頃を思い出して共感してしまいました。っていう事をメインで書こうと思ったんですが、他の感想載せてるブログ読むと「自分も同じ様な想いを…」と書いている人が結構いたので止めましたw
 というか初恋の人っていつまで経っても忘れられない所が男にはありますよね。これは女性にはあまり無い感覚かも。だから明里も大人になってさくっと他の人と結婚しちゃってるし。
 あのラストは全モテ無い男達の共感を引き出す為の展開だったのかな、とか。多分ハッピーエンドで終わるよりは断然余韻が残る終わり方だったと思います。

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