1人でもふもふ

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ほしのこえ:感想

新海誠監督=西野カナ説。

ほしのこえ」がレンタルで安かったので借りて観た感想を。
調べたら、この作品が初作品じゃないみたいで。「彼女と彼女の猫」という作品の2作目らしいです。
監督・脚本・演出・作画・美術・編集を、新海監督が殆ど一人で行なった事が当時話題になっていたので、凄い才能を持った人が現れたんだなあと思ってた。

ストーリーはSFロボット+恋愛物で、肝なのはヒロインが惑星外生物を殲滅する為に選抜されて地球発つ中、ほのかな恋心を抱く彼との距離が光年単位で離れ、2人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなっていく。
相対性理論を扱った作品はトップをねらえ!シリーズが有名だけど、これはより身近な恋愛をテーマにしてるので共感を得やすい形なのかなと思った。

2002年の作品なので、宇宙戦艦が飛び交いロボットを操縦する中、携帯電話が90年代のストレート式とか、ロボットの操縦桿内で制服いつまで着てんだとか、色々突っ込みたい所をグッと堪えて。

この2作目から極力監督の言いたい事だけを抽出するような作風なんだなあと感じた。
新海監督はロマンチストで青春時代は遠距離恋愛してたんだろうなあ、という背景がビシビシ伝わってくる作品。
遠距離恋愛で思い起こすアーティストと言えば西野カナ。このアニメ観ててクライマックスに西野カナの「会いたくて 会いたくて」がリフレインして震えた。身震いかもしれんが。
いやちょっと茶化したけど、登場人物の心情の機微を描かせれば1、2を争うアニメ監督なんじゃないかなあと思ったな。

ガイナックスの「彼氏彼女の事情」位の震えっぷりと言えば判る人には判ると思う。判らない人には無理に判ろうとしなくて良いw