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人生に必要な100の言葉:書評

参考記事:斎藤茂太wiki
自己啓発系の本を読むのが結構好きで、図書館に借りに行ったりしてます。
その手の本をよく読むようになったキッカケが、ある時図書館で偶然見掛けた斎藤茂太先生著書『いい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた 』(成美文庫)です。
これは本当にイイ事書いてありました。
大げさにいうと目からウロコな解説で人生の指標になる様な本でした。
改めてこの本を買って心が弱っている時読むようにしています。


表題の『人生に必要な100の言葉』は、斉藤茂太先生の2009年に発売されたエッセイ本のようで、300冊以上の著作のなかから、選りすぐったモノらしいです。
先生は2006年に90歳で亡くなったので本当にまとめみたいなんですが、1964年から作家活動をしていて、日本精神病院協会名誉会長として精神科医の名医でもあったであろう先生の言葉は心に沁みるものがあります。


100項目ある中、自分にとって特に参考になったのは以下。
●「悩み方」には技術がある…「悩み」の状況を紙面に書き出す。悩み方には「くよくよタイプ」と「さばさばタイプ」がある。「さばさばタイプ」になれる様に
自分もよくスケジュール帳に思った事を書き出しているので、分かるんですが、悩んでいる事を書き出すと自分を俯瞰した場所から眺めてる事が出来、何を悩んでいるのか客観視出来るのでよく解ります。書き出した後スッキリするのでグジグジ考えなくてイイです。


●欠点は個性の象徴と考えてみましょう…相手の欠点に魅せられたという人は人間関係もこじれる事は少なく、とても幸せだと思います。
欠点は長所の裏表なので、欠点に魅せられる事だってあるハズだなあと思いました。この本では「救助願望」という風にも書いてあります。


●マンネリズムなくして、成熟した人間社会は出来ません…繰り返す作業が、生活のリズムを作り、上手に要領良くすることによって、気分も優れ、活性ホルモンの働きを促す。
自分の場合、リマインダーである程度繰り返す作業をルーチン化しています。リマインドされた後作業を終わらせると軽く気持ちよくなるのはそういう事だったのかな、と思いました。


●ストレス学説の創始者ハンス・セリエ博士の言葉「適度なストレスがなければ人間は滅亡してしまう。だから人から全てのストレスを取り除いたら、その人はダメになってしまう」
ストレスが全く無いのが継続した状態というのを考えてみると、最初は良くても徐々に不安になってくるんじゃないかなあと思いました。生きる気力が奪われて早く死にたくなってくるんじゃないかと。


●「一笑一若、一怒一老」…一回笑えば一歳若返り、一回怒れば一歳歳を取る
笑いは万病の薬というし、実際笑う事で免疫力が上がるという話も聞くので納得。思うんだけど怒る事、哀しむ事も時として重要なんじゃないかなとココでは思いました。


●自分だけの「魔法の言葉」を持ちましょう…気持ちの整理のうまい人とは、何か特別な事をする人ではなく、むしろあっさりと考えることの出来る人。「あきらめて、良い経験と思えば、少しはもっとマシになるはず」


最後に斉藤茂太先生の魔法の言葉は、「まあ、いいか」だそうです。
なるほど使い勝手イイですね。普段自分もよく使ってるんですけどw

人生に必要な100の言葉 (青春文庫)
人生に必要な100の言葉 (青春文庫)