アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり 感想 : ロンチタイトルとして素晴らしい出来
だいぶ前に買ってやっとこの前クリアしたので感想を。
PS3版からのスピンオフ作品としてPSVitaのロンチタイトルのひとつとして発売されたが、一言でいって携帯ゲーム機でこれだけのクオリティのアクションTPSを出されちゃ他のサードパーティのやる気が削がれる結果にならないか?、と思わせる程素晴らしい出来だった。そしてその懸念は現実となる…まあ出なくても苦戦はしてたか。
シリーズを通してノーティドッグが開発していたが、この作品はSCEベンドスタジオが開発。ちなみにこれまで出したタイトルはこちら
まあパッとしたタイトルを出している開発会社ではないので、アンチャVita版も大丈夫か?、という懸念があったのだけど、これが良い意味で予想を裏切ってくれた。
●システムについて
Vitaらしく、タッチパネル(背面タッチも)やジャイロセンサーを駆使。
・遺跡等をカメラで撮影するのに本体を傾けて視点移動したり
・遺跡に落ちているアイテムの汚れを落としてヒントを得たり
・バックタッチパネルで指を上下に動かすことで崖を登ったり
いままでのアンチャシリーズでは隠し宝箱を探す、くらいしか本編の横道をそれるようなシステムはなかったが、今作では隠し宝箱はもちろん、観光者気分で神秘的な遺跡や大自然の写真を取ったり、謎に満ちた遺跡物をじっくり謎解きしたり、と本編の横道にそれるようなシステムにもなっている。それはいい部分でもあり面倒な部分でもあるのだけど、自分は好意的に感じた。
でも正直これはタッチパネルでやって欲しくないなあと思ったのは、ボス戦で近接戦をする時QTEよろしくタッチパネルでタイミングよく指をスライドして倒す、というシチュ。MGS4にあったなあこういうの…と思ってしまった。
●ストーリーについて
舞台は中央アメリカ。アンチャ1と同じ世界観で、これは時系列でアンチャ1以前の話(主人公ドレイクが駆け出しの頃)らしいので違和感が無い。代わりに新鮮味が薄かった。
そのかわりほとんど全て新キャラだったのは新鮮だった。シリーズを通したお約束キャラの主人公の相棒兼師匠のサリーが後半少し登場するくらい。ただ、サリーとの掛け合いがこのシリーズの魅力のひとつなので、残念な部分でもある。
難易度は簡単過ぎず難し過ぎず。自分はシリーズ通して遊んでいて普通の難易度では簡単かな?、と思ったので最初から上級で遊んでみたが、ちょっとリトライ多かったので初見は普通の難易度で良かったかもしれない。
不満は上で書いたようにあるにはあるけど、携帯機でロンチタイトル、しかも開発会社が違うのにこのクオリティで出せたのは素晴らしいと思う。TPSが嫌いでなければ是非試してみて欲しいタイトル。
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2011/12/17
- メディア: Video Game
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