サンクタム 感想:親子愛と自然の脅威と
■ストーリー
面倒臭いのでAmazonの内容紹介をそのまま引用させて貰いました。
パプア・ニューギニアの熱帯雨林の奥地に存在する、巨大な洞窟体系[エスペトリ・エサーラ]。地球上で最も大きく、最も美しく、最も近づきがたいその場所は、人が足を踏み入れてはいけない聖域(サンクタム)として君臨していた。そんな洞窟の謎を解き明かそうと、大富豪の実業家カールのスポンサードを受け、経験と判断力を誇る冒険家フランク(リチャード・クロスバーグ)率いる探検隊が、ハイテク装備とダイビングを駆使した調査に挑む。しかし複雑に入り組んだトンネルがどこへ通じているのかをいっこうに解明できず、メンバーは苛立ちを募らせていた。…
■感想
アバターのジェームスキャメロンが総指揮をしている事で話題になった、洞窟水脈に挑む大自然サバイバル物。
3D映画なのだけど、家で観る分はメリットを享受出来ず。ただ幻想的な洞窟の画と神秘的な水の表現はキャメロンらしさを感じた。
ちなみに監督はアリスター・グリアソンという方らしい。
まず、圧倒的な深さと大きさの洞窟と吸い込まれるような水の描写に心奪われた。最近ハリウッド映画のアクションやSFばかり観ていたから作りものじゃない本物の自然の迫力に圧倒される。
私事ですが、20代の若い時、会社に渓流釣り好きな山男の親父さんとほとんど人が入らない様な山奥へ入った事があって。
滝の横を登っている途中で足を踏み外し下の岩に真っ逆さまとか、水で濡れた岩肌に足を滑らせ激流に飲み込まれるとか、命の危険を感じた時のことをこのサンクタムを観ていて思い出した。
判断を間違えると命なんてすぐ消えてしまう、そんな大自然の怖さをこの映画は上手く描写出来ていると思った。
大冒険家のフランク、その息子のジョシュはフランクに対して父親らしい事をしてくれず、母親と自分を顧みず冒険に没頭する父をみて反抗した態度。
それがサイクロンにより逆流した水が洞窟内に入り全員の命が危険にさらされた時、フランクの自然の厳しさを全員に諭し、冷徹な判断をしつつも生存者をなんとか脱出させたい、という想いを息子のジョシュが汲み取っていく過程が親子間の愛情を感じた。
1人、また1人と命を落としていきつつも最後に脱出する、というパターンはよくあるといえばあるのだけど、実際に起きたことを参考にしていると聞くと実感が違うというもの。
洞窟と水の描写が続くので画としては地味だけど緊張感がある。そしてフランクとジョシュのジーンと来る親子愛がテーマの大人向けの映画だと思う。
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