1人でもふもふ

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「豊かさ」の次に来るものは?という問いの答えのひとつ

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 :感想
この本の趣旨は「豊かさ・アジア・オートメーション」によって左脳を主に使った仕事が減り、右脳を主に使った仕事が増えてくるという話。
未来をリードするのは、何かを創造出来る人や他人と共感出来る人、パターン認識に優れた人、そして物事に意義を見出せる人であると。


「豊かさ」の次に来るものは?という問いは今の日本人にとって皆が聞きたい問いだと思う。
少なくとも自分はそう感じていた。
マズローの欲求階層説という説があり読んでいる間ずっと頭の片隅にあった。
日本を含めた先進諸国は「生理的欲求」「安全の欲求」は満たされている。新興国の人達も満たされつつある。そんな人達は上位欲求の「所属と愛の欲求」「承認(尊重)の欲求」「自己実現の欲求」を満たす為に日々奮闘している訳だが、この欲求を満たす為にどうすれば良いのか?という答えの一端がこの本に書いてあった。

これから求められるのは以下の6つの感性(センス)。
1.「機能」(実用性)だけでなく「デザイン」(有意性)
2.「議論」よりは「物語」
3. バラバラの断片をつなぎあわせる「調和」
4.「論理」ではなく「共感」
5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
6.「モノ」よりも「生きがい」
マズローの欲求階層説の上位欲求を満たす為に必要な感性がこの6つなんじゃないかなと。
特に6の「モノ」よりも「生きがい」はエコブームや若者の〜離れ、男子の草食化など最近の日本で特に感じる事なんじゃないだろうか。
これら6つの感性は左脳主導思考ではなく、右脳主導思考によって起こるものなので、右脳をより活用した仕事や生活が求められる、という事らしい。

最後に良い名言が本文にあったので引用。
「人間の主な関心事とは、喜びを得る事でも、痛みを避ける事でもなく、自らの人生に意義を見出すことなのである」

「豊さ・アジア・オートメーション」によって右脳主導思考が大事になるという話。未来をリードするのは、何かを創造出来る人や他人と共感出来る人、パターン認識に優れた人、そして物事に意義を見出せる人である。読んでいて、日本て結構前からそうなって来てたよなあと感じた。物は要らない位溢れていて安いし、サービス業が脚光を浴びている。ただこういう全体を説明出来る人がいないのが日本の弱点