〜孫子異伝〜 感想 : 異形の軍師
スーパージャンプで連載していた「臏 〜孫子異伝〜」1〜5巻まで読了しました。
同じ集英社のヤングジャンプ連載「キングダム」がこれまた同じ中国戦国時代の話で二重の意味で被っとるじゃんと思ったので、そもそも中国戦国時代ってどんな時代なのかwikiで調べたら、500年間も続いたんだなあとビックリした。こんなに人が生きるのに地獄の世界が500年…日本人からすると想像を絶する話だなあ。
「キングダム」は戦国時代後期、「孫子異伝」は初期の話なので登場人物が被る事も無く別々の話として展開する。そういう意味では被ってない訳だ。
ストーリー感想
孫子は中国の歴史上に二人存在する。というプロローグからスタート。
中国戦国時代斉の国の食客「孫臏」が主人公です。
顔に文字を入れられ、膝の骨を抜かれる刑罰を受けたのでまともに歩き回る事が出来ず、身体に無数の傷を受けてなお、弱き者を守る為に自らを犠牲にして雄々しく立ち向かう姿に男でも惚れる。
孫子の子孫らしく、戦略・戦術家として天才的な策を弄して圧倒的多数の軍を少数の味方で蹴散らしていく描写が爽快。
それもただ天才的な策だけではなく、色気じかけや天然の地形を利用しての奇策「鬼略縦横」を駆使して読者の予想を超えていく展開が圧巻だった。
中国の歴史自体三国志の時代位しか興味無かったのだけど、こうやって漫画を通じてみていくと大陸ならではのダイナミックな歴史と展開や魅力的な人物がいる事が分かって面白い。他にも中国の歴史をベースにした作品があれば読んでみたいな。
- 作者: 星野浩字
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/07/04
- メディア: コミック
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